リンゴといえば旭!2
先生の品種解説は開口一番、こうだった。
「本当にうまい旭が採れるところは北海道。
その次は、ここから標高の高い地域にかけてだ。
よく覚えておけよ」
こことは早桃のところで紹介した桔梗が原である。
さてその旭の風味。
まず果皮色。
完熟するとどこもかしこも濃紅~暗紫紅色。
果皮を薄く剥くと果肉の表層もその赤色に染まっている。
次は強い芳香。
暗い広い貯蔵庫の中でも、「玉村さん、私はここよ」と知らせてくれる。
三番目は果肉の色がクチナシの花 種びらのような白色。
貯蔵しておいた果実にナイフを入れると、あたかも化粧品のクリームのふたをとった時に見られるようなしっとりとした白、そんな感じだ。
四番目は、歯ざわりや舌ざわりがやさしく、滑らかで、しとやかさがある。
五番目は、酸味が程良く効いて味が濃いことだ。
ずっと酸っぱい旭を食べさせられてきた都会の方々は、察するところ、まだ半信半疑らしい。